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葉物・枝物ガイド

フラワーデザインで使う葉物20種と枝物35種。それぞれの日持ち、旬、ペットへの安全性、扱い方に加え、花木の割り方・促成・届け方をまとめました。

ポイント

  • 葉物はデザインを引き立ててメカニクスを隠し、枝物は線と高さを作ります。
  • 木質の切り口は水揚げの前に割ります。そのままでは水をよく吸いません。
  • 69種のうち39種は10日以上もちます。

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葉物

花材日持ち旬ペットへの安全性扱い方
ユーカリ10〜14日通年軽い毒性下葉を取り除きます。樹脂がべたつくので、使用後はハサミをアルコールで拭きます。香りと色を保ったままきれいにドライになります。
モンステラ10〜14日通年軽い毒性葉をきれいに拭きます。1枚で数週間水に生けておけます。汁は皮膚を刺激することがあります。
アスパラガス(セタセウス)10〜14日通年軽い毒性古くなったり乾いたりすると細かい葉が落ちます。霧吹きをし、熱を避けます。茎の小さなトゲに注意します。
アレカヤシ14〜21日通年—葉はハサミで好きな形に切りそろえられます。乾燥した空気で葉先が茶色くなります。ドライや漂白したヤシもよく使われます。
アイビー10〜14日通年軽い毒性つる全体を30分ほど水に沈めて水揚げします。水から出してもよくもつので、ワイヤリングや垂らすデザインに向きます。
ヤツデ10〜14日通年—大きくつやのある葉で、花束の襟やメカニクスを隠すのに使います。使う前にきれいに拭きます。
ダスティーミラー(シロタエギク)10〜14日通年—しおれやすい葉物です。切り口を湯に浸けるか焼き、一晩水を吸わせてから使います。フェルト状の葉は濡らさないようにします。
レモンリーフ14〜21日通年—丈夫で長もちします。葉を拭くときれいなつやが出ます。
レザーファン10〜14日通年—フォームを使うアレンジの定番のベースグリーンです。暑く乾いた部屋では葉がパリパリになるので霧吹きをします。
ハラン14〜21日通年—葉の細工の定番です。折る、輪にする、巻く、裂くことができ、数週間もちます。
ピットスポラム10〜14日通年—茎は木質です。下葉を取り、切り戻します。斑入りの品種は暗めのデザインを明るくします。
ギンバイカ(マートル)10〜14日通年—香りがあり、木質で長もちします。切り口を割り、下葉を取ります。
ビワの葉14〜21日通年—大きく硬い葉で葉脈が深く、裏に錆色の毛があります。中国式の瓶花や清供に力強い質感を加えます。とても長もちします。
ギボウシの葉7〜14日夏軽い毒性幅広く葉脈がはっきりした葉で、緑一色と白覆輪の斑入りがあります。夏の作品の足元や剣山隠しに。切った葉は使う前に1時間ほど水に沈めます。
ガマ(ヒメガマ)10〜21日夏、秋—長い葉は曲げて弧や輪にでき、水辺や夏の作品の定番です。茶色の穂はドライに向きますが、ヘアスプレーで固めないと綿毛になって崩れます。
ショウブ(菖蒲)7〜14日春、夏—香りのある剣状の葉で、まっすぐな線を出します。端午の節句の定番。花菖蒲(アヤメ科)とは別の植物です。
ヨモギ5〜7日夏—葉裏が銀白色で香りが強い草。しおれやすいので、生ける前に深い冷水で水揚げします。端午に菖蒲と合わせます。
オモト(万年青)14〜30日通年軽い毒性厚くて弓なりの常緑の葉(赤い実がつくことも)で、格式ある作品や正月に。池坊の生花で伝統的な花材です。とても長もちします。
ミズカンナ7〜14日夏—背の高い茎に白っぽい灰緑の幅広い葉、夏には細い紫の花茎。水辺や蓮の作品で、すっきりした縦の線を作ります。
センネンボク(コルジリネ)14〜21日通年軽い毒性光沢のある長い葉で、赤紫、ピンク、緑があります。折る、巻く、面として色の塊に使うなど自在。とても長もちし、葉を拭くとつやが戻ります。

枝物

花材日持ち旬香りペットへの安全性扱い方
ウメ7〜10日冬ほのか—固いつぼみで切り、木質の切り口を割るか叩きます。暖かい室内なら数日で開花します。つぼみが乾かないよう霧吹きをします。
ロウバイ7〜14日冬強い—木質の枝を切り戻して清潔な水へ。暖かい場所でつぼみが開きますが、暖房の風は避けます。
ミモザ(フサアカシア)5〜10日冬、春ほのか—水に浸かる葉を取り、木質の枝を切り戻して涼しく保ちます。暖かい空気では小花が乾きやすくなります。
サクラ5〜7日春ほのか—つぼみの状態で届けます。開くと数日で散ります。切り口を割って深水に立てます。
モモ5〜10日春ほのか—旧正月向けにつぼみで販売されます。切り口を割り、涼しい場所で開花を遅らせるか、暖かい場所で早めます。
カイドウ5〜7日春ほのか—つぼみで切り、切り口を割ります。暖かい部屋で開花し、1週間ほど楽しめます。
タケ14〜30日通年なし—稈は数週間もちますが、切った葉は中空の稈に水を入れない限り1〜2日で丸まります。こまめに霧吹きを。店で売られる「ラッキーバンブー」はドラセナで、本物の竹ではありません。
マツ14〜30日通年ほのか—わずかな水で数週間もちます。松ヤニが刃に付くのでアルコールで落とします。中国でも日本でも正月に欠かせません。
モミジ7〜14日秋なし—切り口を割って深水で水揚げし、葉に霧吹きをします。乾燥した暖房の部屋では葉がすぐにチリチリになります。
モクレン3〜5日春ほのか—毛に覆われたつぼみの段階で切り、切り口を割ります。花びらは触れると茶色く傷むので、一度位置を決めたら動かしません。
フジ2〜4日春強い軽い毒性水揚げが難しいことで知られます。いけばなでは切り口を酒(アルコール)に浸けるか焼きます。それでも当日中に使います。
レンギョウ7〜10日春なし—最も促成しやすい枝物です。晩冬につぼみで切り、暖かい部屋に入れると1〜2週間で咲きます。
ヤナギ10〜14日春なし—水に入れると発根して葉が出ます。形を保ちたいときは乾いたまま使います。雲竜柳は新鮮なうちなら曲げて形を作れます。
ネコヤナギ14〜30日冬、春なし—水を与えず乾いたまま置けば、花穂は数か月もちます。水に入れると開花して花粉を出し、発根します。
サンゴミズキ14〜30日冬なし—冬の赤い裸枝で、色と構造を加えます。水があってもなくても数週間もち、新鮮なうちは曲げて形を作れます。
ツツジ5〜7日春なし⚠ 猫に猛毒切り口を割って深水で水揚げします。花は傷みやすいので、つぼみが開ききる前に位置を決めます。
ユキヤナギ5〜8日春なし—しなやかに弧を描く枝で、いけばなや和のブライダルによく使われます。古くなると小さな花びらが降るように散るので、長く飾る花瓶よりイベント向きです。
キンモクセイ3〜5日秋強い—見た目より香りを楽しむ枝で、ひと枝で部屋中が香ります。小花は数日で落ちるので、霧吹きで遅らせます。
ヒイラギ(ホーリー)14〜30日冬なし軽い毒性暖かい部屋では実が落ちます。涼しく保ち霧吹きを。実は食べると有毒で、葉にはトゲがあるので手袋をします。
ライラック3〜5日春強い—葉が先に水を取ってしまうので、ほとんどの葉を取り除きます。切り口を割り、深めのぬるま湯で一晩水揚げします。
ビバーナム・スノーボール5〜7日春なし—葉を取り、切り口を割ります。花房はライムグリーンから白へ変わります。しおれた花房は冷たい水に沈めると戻ります。
ウンリュウヤナギ(雲竜柳)14〜30日通年なし—枝が自然にねじれ、線と動きをすぐに出せます。葉を取ると冬らしい枯れの表情に。斜めに切り戻して水に挿すと、発根することもあります。
ビャクシン・コノテガシワ14〜30日通年ほのか—鱗片状の葉をもつ常緑の枝で数週間もちます。濃い緑の下地や、しっかりした主枝に。水に浸かる葉を取り、木質の切り口を切り直します。
イチョウ5〜10日秋なし—扇形の葉が黄金色に色づき始めた枝を選びます。真っ黄色になると早く落葉します。暖房を避けます。
ナシの花4〜7日春ほのか—つぼみがふくらみ白が見え始めた枝を選び、切り口を割って深水に。中国語では「梨」が「離」と同音のため、贈り物に単独では使いません。
ベニバスモモ5〜10日春、夏なし—ワインのような紫の葉で淡い色の作品が引き締まります。春の枝には淡いピンクの小花がつきます。木質の切り口を割り、水に浸かる葉を取ります。
カナメモチ(レッドロビン)10〜14日通年なし—つやのある真っ赤な新芽と濃い緑の古い葉の対比を生かします。長もちします。切り口を割り、下葉を取ります。
ハナヒョウタンボク10〜14日秋、冬なし—秋冬に、弓なりの枝に対になってつく透きとおった赤い実を楽しみます。落葉後に使うことが多い枝物です。熟した実は落ちやすいので丁寧に扱います。
ホザキナナカマド4〜7日夏ほのか—真珠のようなつぼみがまだ多く閉じている花穂を選びます。開くと散りやすくなります。羽状の葉を大半取り、切り口を割ります。
ハナズオウ5〜7日春なし—春、葉より先に赤紫の小花が枝にびっしり咲きます。つぼみのうちに切り、切り口を割って深水に。
オウバイ(黄梅)7〜10日冬、春なし—葉より先に小さな黄色い花をつける、緑の弓なりの枝。暖かい部屋でつぼみが開きます。しなやかで垂れる線を作りやすい枝です。
ジンチョウゲ(沈丁花)5〜7日冬、春強い軽い毒性革質の葉の間に香りの強いピンクと白の花房がつく短い枝。全草に毒があるので、ペットや子どもから遠ざけ、扱った後は手を洗います。
ヤマブキ4〜7日春なし—細くしなる緑の枝に黄金色の花。春の線を出す枝物です。花びらが散りやすいので、つぼみのうちに切り、丁寧に扱います。
サルスベリ(百日紅)4〜7日夏なし—夏の枝物で、縮れた花びらの花房をつけます。葉を大半取り、切り口を割って深水に。花が散りやすいので、渡す直前に生けます。
ブーゲンビリア4〜7日春、夏、秋なし—色は小さな白い花を包む紙質の苞によるものです。とげのある枝は切り口を焼くか割ります。苞は見た目より長もちします。

質感のアクセント

花材日持ち旬扱い方
ウィンターベリー(ウメモドキの仲間)14〜30日秋、冬実をびっしり付けた葉のない枝で出回ります。切り戻して浅水に生けるか、水なしでそのまま飾っても、実は数週間もちます。暖かいと実がしわになって落ちるので涼しく保ちます。ぶつけると実が落ちるためやさしく扱い、実は食べられないことをお客様に伝えます。
ナンテン(南天)14〜30日秋、冬赤い実の房と、冬に紅葉する細かな葉。水が切れると実が落ちるので、深水にして葉水を与えます。
カキ(柿)14〜30日秋秋の実つきの枝。葉を取って橙色の実を際立たせることが多いです。実が重いので枝をしっかり固定します。
ハスの実(蓮台)14〜30日夏、秋新鮮な緑の実は数日で茶色くなります。ほとんどはドライで使われ、そうすれば何年ももちます。
コットンフラワー(綿花)14〜30日秋ドライ素材です。濡れるとコットンボールがカビるので水には入れません。
ムギ(麦の穂)14〜30日夏ドライ素材です。乾いた状態を保ち、湿ったフォームには挿しません。
リューカデンドロン14〜21日通年色づいているのは花びらではなく苞です。木質で手がかからず、数週間もち、そのままドライになります。
バンクシア14〜21日通年木質の茎は剪定バサミで切ります。最初はよく水を吸い、その後は形を保ったまま花瓶の中で乾いていきます。
ヒペリカム10〜14日通年花ではなく実を楽しみます。葉が先に黒ずむので取り除けば、実は長もちします。
ザクロ7〜14日夏、秋夏は朱赤の花枝(端午の花)、秋は実つきの枝を使います。木質の枝は切り口を割り、重い実は支えます。
ピラカンサ14〜21日秋、冬とげのある枝に赤橙色の実がびっしりつき、秋や正月の作品に。手袋をして根元のとげを取り、切り口を割ります。
ブッシュカン(仏手柑)14〜30日秋、冬指のような形の香り高い果実。清供として花器のそばに置き、副体にします。数週間もち、部屋に香ります。
霊芝(マンネンタケ)180〜365日通年漆のような光沢のある乾燥したきのこで、祝いや寺社の供花、清供に使います。水には入れず、乾燥させて保ちます。
ツルウメモドキ14〜30日秋秋のつる性の枝で、黄色い実が割れて朱色の種がのぞきます。色と曲線を添えます。そのまま乾いて長もちします。

枝物の扱い方

  • 根元に2〜3cmの十文字の切り込みを入れるか軽く叩いて、木質部が水を吸えるようにし、深水に立てます。
  • 花を促成するには、固いつぼみで切って暖かい部屋に入れます。開く前に乾かないよう、つぼみに霧吹きをします。
  • 花は開くとすぐ散ります。長く楽しんでもらう注文は、つぼみで届けます。
  • 春節の枝物(ネコヤナギ、モモ、タケ)は、直前に通常の1.5〜3倍になるのが一般的です:春節

切り花の手入れと水揚げガイド · フラワーデザインの様式比較 · ドライフラワーに向く花

よくある質問

花屋がいちばんよく使う葉物は?

この図鑑で通年出回る定番:ユーカリ、モンステラ、アスパラガス(セタセウス)、アレカヤシ、アイビー、ヤツデ、ダスティーミラー(シロタエギク)、レモンリーフ、レザーファン、ハラン、ピットスポラム、ギンバイカ(マートル)、ビワの葉、オモト(万年青)、センネンボク(コルジリネ)。

室内で咲かせられる(促成できる)枝物は?

ウメ、サクラ、モモ、カイドウ、モクレン、フジなど。つぼみで切り、切り口を割って、暖かい場所に置きます。

アレンジメントに葉物は必要ですか?

たいていは必要です。葉物は花を引き立て、メカニクスを隠し、輪郭を作ります。Floreboard は、10本以上のデザインに葉物がないとき、追加を提案します。

ペットに有毒な葉物・枝物は?

当ナレッジベースで記録しているもの:ユーカリ、モンステラ、ウィンターベリー(ウメモドキの仲間)、フジ、ツツジ、ナンテン(南天)、アスパラガス(セタセウス)、アイビー、ヒイラギ(ホーリー)、ヒペリカム、ギボウシの葉、オモト(万年青)、ジンチョウゲ(沈丁花)、ツルウメモドキ、センネンボク(コルジリネ)。

最終確認日: 2026-10-31. 数値は業界で一般的な目安です。品種・産地・水揚げの状態によって変わります。 データの出典と注記